なんでもない私の、ひとつひとつ。

6歳と3歳の男の子を育児中。夫のこと、息子たちのこと、趣味のこと、思いついたこと。どこにでもいる主婦の徒然。仙台情報も発信してます。

ヨーロッパ文化遺産の日にフランス学士院に行ってきました

初めまして。ちかです。

だ、誰って?

このブログの運営者、りかの双子の妹です。

フランス、パリに住んで15年になります。

 

先日「ヨーロッパ文化遺産の日」でした。

私は毎年これをとても楽しみにしています。

 

ヨーロッパ文化遺産の日とは?

毎年9月の第3週の週末に開催される。この日は、普段入れない歴史的な施設や美術館などが見学可能となるほか、普段入場料が徴取されている施設も無料になるか、割引される。
フランス全土では1万5000を超える歴史的建造物を見学可能となる

ウィキペディアから引用しました

 

今年のヨーロッパ文化遺産の日には、フランス学士院に行ってきました。

簡単に言ってしまうと、国のアカデミックな人たちが毎日集まって難しいことを話す機関(笑)。

革命前には、ルーブル宮とか、他の場所に散在していたアカデミーを、ナポレオンがこの建物にまとめたそうです。

辞書を編纂するアカデミーフランセーズの他、文学、科学、芸術、政治なんかが話し合われているらしいです。

f:id:rkssd0717:20180919021211j:plain

 

フランス学士院の展示物にすごいものがあった。

展示物の中に、1925年、26年のアカデミシャン(アカデミーの会員)と日本人との文通資料がありました。

日本人がアカデミシャンに招かれた写真と、日本人がアカデミシャン宛てたフランス語のハガキです。

 


「私は無事に、ここ仙台に帰ったよ。次はみんな来るんだよね?喜んで迎えるよ Junichi Takahashi "Superiale(高度な ?)"大学 Sendai, Japon」

f:id:rkssd0717:20180919015722j:plain


仙台???仙台って???しかも仙台の刻印付き???

仙台育ちの私は、これを見てゾクゾクしました。

添えられた日本の地図には、北海道から九州までの横断旅行の旅程が書き込まれています。


当時、アカデミシャンはフランスにはない火山がある日本から情報を得ることに積極的だったそうです。

日本の旅行では、火山の石などを持ち帰って研究したのだとか。

何よりも、第二次世界大戦前の日本人が、こんなにさらりとフランス語を書き、フランスの博学者たちと対等に付き合っていたことに驚きました。


この高橋純一さん、ネットで調べてみたら、岩手県盛岡市で生まれ、我が仙台の二高を経て、東北帝國大学助教授となった地質学者でした。

 

f:id:rkssd0717:20180919021252j:plain

写真は1932年のものです。ハガキよりも後です。

濃厚な交流が伺えますね。

 

あぁぁ、止まらない東北愛。

 

他にも

 

東北は仙台育ちの私は、第二次世界大戦前の東北人とフランス人の交流に感激したわけですが、他にも面白い資料がたくさんありました。

 

アカデミシャンは常に40人です。皆、死ぬまでアカデミシャンです。誰かが天に召されるまで、アカデミシャンの席は空きません。

41人目の席まで上り詰めて、アカデミシャンになれなかった人も蒼々たるメンバーなんです。

劇作家のモリエール、小説家のプルースト、科学者のB.パスカル(聞いたことなくとも、かれの名前にちなんだヘクトパスカルという単位は皆知っているのでは)……。

 

冒頭にも書きましたが、この場所に辞書を編纂するアカデミーフランセーズがあります。

2年前のこと。フランスの辞書に「Yuzu」という言葉が加わりました。日本の「柚子」です。この場所で、話し合われて決定されたことなんですね。

辞書に「柚子」が入った時に、日本文化とフランスが近くなったような気がして、少し嬉しくなったことを覚えています。

 

この建物自体も革命前は、学校だったそうです。

さらに遡ると、ネールの塔というのがありました。

ここには、灯りがともされていてセーヌ川を照らしていたそうです。

むか〜しのパリを想像するのも楽しいものです。

 

是非、9月の3週目のフランスにおいでください

今回のヨーロッパ文化遺産の日には、フランス学士院に行ってきたわけですが、他にも面白いところはた〜くさんあります!(実は、サンジャックの塔にも足を運んだのですが、行くのが遅すぎて入れてもらえませんでした……)

 

断然お勧めは、セナ(上議員会)のある、ルクセンブルク宮です。

その他にも、国会議事堂、市役所、大統領官、フランス銀行等々。

フランス語がわからなくとも、建物を見るだけでワクワクするはずです。

 

是非「普段は見れないフランス」を見にきてくださいね。