なんでもない私の、ひとつひとつ。

6歳と3歳の男の子を育児中。夫のこと、息子たちのこと、趣味のこと、思いついたこと。どこにでもいる主婦の徒然。仙台情報も発信してます。

死を怖がる、5歳の子供と「かないくん」。

こんにちは。

今日は、最近、毎晩のように

「こわい。こわい。」

と私に抱きつく長男(5)こうちゃんのこと。

 

私には『布団の中で、死んだらどうなるんだろう、と考えたら、得体もしれない恐怖が襲ってきて寝れなくなった』という記憶があります。

 

汗をかくくらいに、ぎゅっと、隣で寝ている妹にしがみついて朝を待ちました。

朝を待っているうちにいつの間にか寝てしまっていたのですが。

 

皆が通る道なのでしょうか。

 

どうやら、こうちゃんにそういう時期がきているようです。

 

私はいつも、こうちゃんと、次男のはーちゃんの間で寝ます。

2歳のはーちゃんは、私と抱き合って寝るので、こうちゃんは私の背中側にいます。

ところが、最近は

「ママ、こっち向いて。こわい。こわい。」

と言って、背中を引っ張ります。

私は、ちょっとまってね、はーちゃんが寝てから……となだめます。

はーちゃんが寝ると、私はこうちゃんの方を向きます。

こうちゃんは、私の胸に顔を埋めて

「ママ、こわい。」

と言うんです。続けて

「ママが死んだらどうなるの?」

なんて言うから

「ママだって死んだことないから、わからないけど、大丈夫だよ。ママ、まだ死なないし。」

と答えます。

「こうちゃんが死んだら、どうなるの?」

「こうちゃんは、まだまだ死なないよ。」

「でも、ずっと先は死む?」

こうちゃんは「死ぬ」のことを「死む」といいます。

人は皆、いつか死ぬからね。と言いそうになって、これではこうちゃんが寝れなくなると思い、私は

「わかんない。死なないかも!」

なんて、変な答えをしてしまいました。

こうちゃんは、そうやって、ここ3〜4日くらい

「こわい、こわい。」

と言って、なかなか寝れません。

「ママ、歌って。そうすると、ちょっと怖く無くなるかも。」

と言うので ♪小鳥はとっても歌が好き〜♪ とか、ゆ〜きやコンコンあられやコンコン♪ なんて歌いながら寝つかせます。

 

2年くらい前かな。こうちゃんが、

「え?パパとママも死むの?」

と聞いてきたことがあります。

「まだまだ、ずっと先だけどこうちゃんより先に死ぬだろうね。」

と、答えた私にこうちゃんは

「え〜!じゃあ、こうちゃんのご飯、誰が作るの!?」

と目をまん丸くして言いました。

そこかよ!と、苦笑いしたものです。

 

その頃に比べたら、こうちゃんは成長しました。

 

私は、子供の頃のように、死について考えて、寝れなくなるということが無くなりました。

いざ、死に向かいあったら、恐怖が襲いかかってくるでしょうけれども。

健康体の今、死んだ先のことを考えて怖がるのは無駄だと、無意識に学んだのかもしれません。

いくら考えても、死んだ先のことなんて死んでみなければわからない。という答えしか出てこないのですから。

 

86歳の祖母は

「ばあちゃんは、いつ死んだっていいと思っている。」

と言います。

それは、本当にそう思っているのか、「そんなこと言わないで、寂しいから。」や、「おばあちゃんは長生きするよ。」という答えを望んで言ってるのか、判断ができません。

ただ、身内が「死んだっていい。」なんて言うのは寂しいことです。

祖母は、肝臓に癌があるのですが、それを特段怖がっている様子もありません。

「フランスにもう1回行って見たかったけど、もう足が動かないわ。あとは死ぬだけだ〜。」

と言って笑う祖母。

死に対する恐怖は、こうちゃんより私、私より祖母のほうが少ないように思います。

歳をとると、死に対する恐怖は減っていくのかな。

 

人は人生をかけて、死を受け入れる準備をするのだとしたら、5歳のこうちゃんにはまだ早すぎる。

 

寝る前に、こわいこわいと怯える息子に、何かをしてあげたいのだけれども、私はぎゅっと抱きしめて「大丈夫だよ。」と言うことしかできません。

何が大丈夫なのか、私自身もわかっていないのだけれども。

 

皆が想像してとらわれてしまうけれども、誰も知らない死後の世界。

 

今日、本屋をふらふらしていたら、「かないくん」という絵本がありました。

帯には「死ぬとどうなるの。」と書かれていました。

何か、こうちゃんに伝えられることは無いかなと思い、買ってみました。

死を題材にした、絵本です。

 

小学校4年生の時に亡くなった「かないくん」のことを絵本に書こうとした老作家が

「死を重々しく考えたくない、かといって軽々しく考えたくもない」と、絵本をどう終わらせてよいか悩むところが印象的でした。

 

残されたものは、死んでしまった人の死を受け止めて、生を続けていくことしかできないですし、死んだ先のことなんてやっぱりわからない。そう感じました。

 

とても静かでいい絵本でした。

でも、こうちゃんに見せるのはまだ早いなと思い、そっと2階の寝室にしまいました。