こんにちは。りかです。
今日は、本を紹介します。
笑いを堪えられずに買ってしまった本
昨日、本屋で立ち読みをしている時に吹き出してしまい、これは外で読んではいけない本なんだな。と、買った本があります。
それは「もし文豪たちがカップやきそばの作り方を書いたら」神田景圭一 菊池良著
少し前に、カップやきそばの作り方を村上春樹が書いたら。という文章がtwitterで流行ったことがありました。ネット上でたくさん拡散されたあのネタです。
見たことがない方はこちらをどうぞ。
ブームの火つけになったこのつぶやき。
この本はこの発案者、菊池良さんによるものです。
それがもう100パターンになっているっていうんだから!このくだらなさ加減が最高です。
ブログに書くには、今更感があるでしょうか。
書こうか迷ったんです。すでにこの本のことをブログにしている人が大勢いたので。でも、面白かったものは、私の言葉で書きたい。
子供が「なんで本を読まなくてはならないの?」と聞いてきたとしたら「こういう類の本を120%楽しめる人になるからだよ。」と答えちゃいそうな気分になっています。
でも、普段読書をしない方でも楽しめます。
本のタイトルは「もし文豪たちがカップやきそばの作り方を書いたら」となっていますが、文豪じゃないじゃん!とつっこみたくなる人がたくさんいるんですもん。
ちょっと引用
太宰治「焼きそば失格」の出だしを引用します。
申し上げます。申し上げます。私はお腹が空いてしまいました。このままでは得意のお道化芝居もままなりません。空腹に耐えかね、私は台所の戸棚を出鱈目にあけました。
もう、出だしだけで太宰治!
「駈込み訴え」という短編小説の出だしの「申し上げます。申し上げます。」が一緒です。文体を真似るというのもあるのですが、こんなかんじで有名作品の文章の切り貼りが多いような気がしました。
好きな作家さんのものなら、読んでいて元ネタがわかるかもしれないですよ。
俳人には、カップ焼きそばは作れないでしょう。と思いきや、松尾芭蕉「麺の細道」だとこうです。
キッチンや 薬缶(やかん)飛び込む 水の音
熱湯を 集めて流し 湯切りかな
静けさや 部屋にしみ入る 啜る音
から容器 大食いどもが 夢の跡
わ。カップ焼きそば、できて食べ終わってる!これは完全に文体を真似るというよりは完全なパロディですね。
このブログにどの作家をとりあげようか、悩みました。
読者にとって、どれが楽しいかなんてわからないんですもの。
自分が好きな小説家、作詞家、ブロガー…自分の身近なものや思い入れのある人のパロディをを読むのが一番楽しいのではないかと思うからです。
私は、町田康や村上龍でくすり。となりますが、夫はその辺はわからないとなります。
その代わり、私の読んだことのない沢木耕太郎やら「POPEYE」なんかを楽しそうに読むんですよね。
よくできています。
普段読書をしない人だって楽しめる
前述しましたが、読書家だけが楽しめる本でもなさそうなので、文豪の真似じゃないものの一部を題名だけ紹介しますね。
あ!わかる!となるなら、この本を読んだ方がいい!
ラッパーの詩集「カップをカップルで焼きそば君のそば」
週間文春「カップ焼きそば 真昼間の“怪しい湯切り”撮った」
稲川淳二「超・お腹が空いた話 一人で食べてはいけない」
求人広告「★だれでもできる簡単なお仕事です!★」
VERY「春は食欲ママがオシャレなんです」
利用者の声「おかげで満腹になり、年収が増えました」
迷惑メール「件名:突然ですが、カップやきそばを相続しませんか」
ヒカキン「カップ焼きそばを食べたらすごかったw」
この中だと個人的には、稲川淳二が笑えました。
これ、ほんの一部です。
何せ100人分ですからね。
まとめ
なんだか、何番煎じだかもうわからない記事ですが、面白いものは面白い。
すごく、ベタで単純に笑える!こういうくだらなさが結構好きです。
実は、この記事自体を村上春樹テイストで書いてみようかと思ったのですが、私には難しすぎました。
よく読むブロガーさんの真似してtwitterで呟くらいならできそうかも?って考えてみた時「あぁ。文体を真似して通ずるような個性的なブロガーさんって、なんかいいな。」って思いました。
私らしい書き方ってどんなんだろう?って考えるきっかけにもなったりして。
あ〜、笑った。
これ、真面目に順番に読むんじゃなくて、空いた時間に好きなページをちょっと読む。みたいな読み方ができるから忙しい育児中の気分転換にもなりそうですね。
ちょっと高いのが気になります。もうちょっとたったらブックオフで買えそう。